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途上国のパネル調査で移住世帯を追跡調査するべきか?

タイトルに農経とあるのだから、もっとAJAEの論文を紹介しようと思い立った。
まずは、手元にある最新号(2011 93(1))から気になる論文を二本ほど紹介したい。
できれば次号以降も続けていきたいところだ。

まずは、一本目。
途上国のパネルデータ分析における「移住による標本脱落の影響」を分析した論文だ。
キモは、移住世帯の異質性(異なる移住の理由など)を考慮に入れて分析している点だ。

“Should We Track Migrant Households When Collecting Household Panel Data? Household Relocation, Economic Mobility, and Attrition Biases in the Rural Philippines”
Nobuhiko Fuwa
2011. American Journal of Agricultural Economics, 93(1): 56-82.
おすすめ度:
★★★★☆ [星四つ]  途上国のパネルデータを扱う方へ 

著者はフィリピン農村でパネル調査+移住世帯の追跡調査を実施している。
主な結論として、
• 標本と母集団の関係性を分析する上で、移住による標本脱落(10%程度)の影響は小さい。
• 移住世帯の異質性が、標本脱落の影響を小さくしている要因かもしれない。

中国におけるパネルデータ分析でも移住世帯の標本脱落は
重要な問題(=よく尋ねられる質問)で、この論文の結果はかなり参考になる。
願わくば、誰か中国のデータで同様の分析をしてくれないかなぁ…。

また、こういう研究をきちんと評価したAJAEを見直した次第だ。

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