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より質の高い実証研究を目指して

今回紹介する論文は、Internal Validity と External Validityという二つの概念を用いて、
実証分析でよく用いられる4つのアプローチ(ラボ実験、フィールド実験、自然実験、
フィールド調査)の長所と短所を明らかにする。また、これらアプローチがお互いに、
どう補完し合えるかも議論している。

“Internal and External Validity in Economics Research: Tradeoffs between Experiments, Field Experiments, Natural Experiments, and Field Data.”
Brian E. Roe and David R. Just
American Journal of Agricultural Economics. 2009. 91(5): 1266-1271.
おすすめ度:
★★★★★ [星五つ]  農業経済学関係者へ
★★★★☆ [星四つ]  その他経済学関係者へ
★★☆☆☆ [星二つ]  その他の方々へ

結論としては、どのアプローチにも長所・短所があり、2つ以上のアプローチを組み合わせて
実証分析するのが望ましいということだ。例として、 ラボ実験とフィールド実験を
組み合わせて実証分析したList (2006)が挙げられている。また、フィールド実験と
フィールドデータを組み合わせる可能性についても議論していて、興味深い。
より質の高い実証研究を目指していく上で、いつかは挑戦してみたいアプローチだ
(当ては全くないが…)。ただ、それだけのことを一人でやるのは無理で、
経済学でも自然科学のような研究チームを作ることが一段と重要になってくるだろう。
また、ラボ実験とフィールド調査の中間に位置するフィールド実験は、
どう転んでも使えるなと感じた。

参考文献
John A. List. 2006 “The Behavioralist Meets the Market: Measuring Social Preferences and Reputation Effects in Actual Transitions.” Journal of Political Economy. 114: 1-37.

P.S. この論文を読んで、改めてJohn Listのすごさを認識した。

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